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☆大山崎山荘美術館☆

山荘の美術館


先日の大阪でのブログをご高覧下さり、ありがとうございました。
実はその前に、ちょっとだけ京都に立ち寄ったので今日はそのお話を。
この時訪れたのは、京都府府乙訓群大山崎町にある
『アサヒビール大山崎山荘美術館』でした




トンネル
↑庭園入口に位置するトンネル「琅玕洞(ろうかんどう)」

京都の外れにあるここ大山崎山荘は、大正から昭和初期に実業家 加賀正太郎が
別荘として自ら設計した英国風の山荘と、その後増設した山手館、地中館から成った
美術館です。







外観1
↑加賀正太郎設計(監修)の本館

アサヒビールとの繋がりは、加賀氏はニッカウヰスキーの創業にも参画していて、
晩年に同社の株を、当時親交の深かったアサヒビール初代社長 山本爲三郎に託したことが
ご縁なのだそう。
一時 加賀家の手を離れた山荘は、取り壊しの危機にあったそうですが、
保存を切望する人々もあり、アサヒビールは京都府、大山崎町と協力して山荘の復元整備を行い
1996年に「アサヒビール大山崎山荘観術館」へと蘇えらせたのだそうです。


さて、早速素敵な館の中へ。
しかし館内は撮影禁止。一部撮影可能だった場所の写真で
どうぞお楽しみ下さい





館内
↑本館2階テラスにて

本館内は英国のチェダーゴシック様式を基本に重厚な佇まいで、
大きな窓からこぼれる陽射しが一層静けさを引き立ててくれるようでした。
暖炉や天井、壁などにも彫刻が施され、覧る者を飽きさせません。
ロンドンに住んでいた頃に足を運んだ古い邸宅の美術館そのものの雰囲気で、
とても懐かしく心地よい時間に、思い掛けず癒やされました

本館内には、山本爲三郎のコレクションが展示され、
特に民衆的工芸を再評価していた山本氏の国内外の調度品が集められていましたが、
不思議とそれらは部屋の雰囲気に合っていて、
そこには住宅と器物が一体となる美しさが表現されている様に思えました。
これが彼が支援していた民芸運動による穏やかな無事の美というものなのでしょうか。


次は2階へ。







栖霞楼
↑テラスから眺める栖霞楼と山手館

手前本館から奥の山手館につながる通路は、もともと蘭の温室に続いていた通路だそう。
加賀氏は、実業家である一方、趣味人でもあったそうです。
イギリスのキューガーデン(王立植物園)に行った際に見た蘭に感銘を受け蘭栽培を始め、
植物図鑑を刊行する業績を遺したり、
趣味の登山もアルプス山脈のユングフラウに登頂するなど、
物事を極めていくところがあった様です。
非常に興味深い人です。

建築家 安藤忠雄氏設計の山手館「夢の箱」では、
“光りと灯り”というテーマの企画展が開催されていました

その奥にひっそり佇む塔は「栖霞楼」と云って、加賀氏が山荘建設の指揮をとる為に
敷地内に最初に建てられたものだそうです。







眺望
↑川や山を一望できるテラス

建物反対側のテラスからは、目の前に見える男山八幡や桂川の風景が見渡せます






本館&新館
↑本館から新館「地中館」へつながるアプローチ

今度は奥の本館から手前地下につながるコンクリート打ちっ放しのアプローチ。
こちらも安藤氏設計による新館 地中館「地中の宝石箱」です。
緑豊かな周辺に溶け込むよう、地中に埋め込まれた円柱形のギャラリーには
メインにモネの睡蓮2点、またシャガールやルオーなど全10点が展示されていました。
オランジュリー美術館にある【睡蓮の間】へは行ったことはありませんが、
以前映像で見たそれにとても様子が似ていて、高ぶる気持ちを押さえながら
しばらくその雰囲気に浸っていました
全てにおいて考え尽くされたこの新館の設計も、芸術の一つに感じられます。







入口前
↑山荘玄関前

もう少し居たいなぁ~と後ろ髪引かれる思いで館外へ(笑)
素敵な山荘で芸術を楽しめるなんて、私にとって願ったり叶ったりでした。
《貴重な文化財を後世に伝え、その保全・活用を通じて豊かな社会を創出する》
という、アサヒビールと京都府、大山崎町の方々の思いに敬意を表すると共に、
心からオススメしたい美術館です



大山崎山荘美術館の公式ホームページはこちらです!

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プロフィール

小川 忍

Author:小川 忍
SHINOBU OGAWA
10月生まれの天秤座。
2006年より 紅茶・フルート教室
「putney saloon」主宰。
八事教室、教育機関、出張教室等で活動。
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